2026年9月8日火曜日

DGX Spark(ASUS ASCENT GX10)開封とセットアップ作業記録

DGX Spark は、日本では ASUS ASCENT GX10 として入手できる。 今回はその開封からセットアップまでを、トラブルも含めて記録した。

1. 開封と初回セットアップ

まずはコンセントにつないで電源を入れる。

GX10 はヘッドレスセットアップ(モニタやキーボードを接続せずに設定する方式)に対応しているので、モニタやキーボードは不要。 タブレットから接続して進める。

  1. タブレットで GX10-xxxx というネットワークに接続
    • 正確な SSID とパスワードは説明書に記載されている
  2. 同じくタブレットで http://gx10-xxxx.local に接続
    • この URL も説明書に記載されている
  3. ブラウザで GX10 のウェルカムページが開くので Get Started を押す
  4. 言語とタイムゾーンを設定して Continue
  5. 利用規約を読んで 承認
  6. ユーザー名とパスワードを設定して 続行
  7. 情報収集に協力するかどうかの選択
  8. GX10 が使用する Wi-Fi ネットワークを設定
  9. Wi-Fi につながると更新が始まる。ファームウェア更新も含まれるため、完了まで時間がかかる
  10. 更新が終わったらセットアップ完了。開始する を押す

これでセットアップは完了。あとは GX10 の IP アドレスを確認して SSH 接続するだけ。 IP アドレスは、GX10 に接続できる端末から ip addr を実行するか、ルーターの管理画面で確認できる。

2. カーネルパニック発生

セットアップが終わったと思ったら、カーネルパニック(OS が致命的なエラーで停止する状態)が発生した。

SSH が繋がらないため、電源長押しで強制終了し、再起動したのが原因だと思われる。 多分まだ裏でアップデート処理が走っていた…。

復旧するため、NVIDIA 公式の System Recovery ガイド を見ながら進める。リカバリイメージは NVIDIA のダウンロードページ から入手できる。

  1. リカバリイメージをダウンロードして展開
  2. リカバリ USB 作成スクリプト(CreateUSBKey.cmd)を実行し、リカバリ USB として使う USB デバイスを選択
    • 選択を誤るとデータが失われるため注意が必要だ
  3. リカバリ USB を DGX Spark に接続し、起動直後から DELINS を連打して UEFI 画面を開く
    • UEFI 画面を開くのは DEL キーだったようだ
  4. UEFI で Boot > DGX OS Recovery > Boot to this USB drive と選択
  5. Quit without saving? と聞かれるので Yes を選択
  6. しばらく待つとリカバリが終わるので再起動

リカバリ後、ホスト名が spark-xxx に変わっていた。

3. 再セットアップとサーバー化

再起動したら、スレッドの最初からもう一度セットアップをやり直す。

リカバリ後の OS では、ホスト名で SSH 接続できる。

SSH 接続後、中身は Ubuntu ベースなのでいつものアップグレードを実行。

sudo apt update
sudo apt upgrade

サーバーとして使うので、固定 IP を設定する。

sudo vim /etc/netplan/90-xxx.yaml

GUI はいらないので multi-user モードに変更。

sudo systemctl set-default multi-user.target

パスワード無しで SSH ログインできるように公開鍵を配置。

mkdir .ssh
chmod 700 .ssh
cd .ssh
vim authorized_keys
chmod 600 authorized_keys

GPU が熱暴走しないように、動作周波数を少し下げる。

sudo nvidia-smi -lgc 0,2200

ここまでやったら一度リブート。

sudo reboot

4. GPU を認識しなくなった

リブートしたら、GPU を認識しなくなった。

原因は、upgrade ではなく full-upgrade を実行しなかったことだ。 full-upgrade は依存関係の変更も反映するため、upgrade ではカーネル更新が GPU ドライバと整合しなかった。

sudo apt update
sudo apt full-upgrade

5. 工場出荷状態に戻して再インストール

ここで「GX10 用の初期化ユーティリティがある」ことを知った。

npaka さんの note Asus Ascent GX10 を工場出荷状態に戻す を参考に、 工場出荷状態に戻してやり直すことにした。

なお、セクション2のリカバリ(リカバリイメージとリカバリ USB 作成スクリプトを使う方法)とは別に、 ここでは ASUS の初期化ユーティリティで工場出荷状態に戻す。

  1. ASUS のサポートページ からリカバリイメージをダウンロード
  2. ダウンロードしたリカバリイメージは iso なので、Rufus で USB デバイスに書き込む
  3. USB を GX10 につないで USB から起動
  4. インストーラーの指示に従ってインストール
  5. インストールの進捗は表示されないため、完了まで待つ
  6. インストール完了、再起動後はまた最初と同じ初期セットアップ

6. 最終セットアップ

工場出荷状態に戻したため、初期セットアップからやり直す必要がある。 初期セットアップが終わったら、セクション3と同じ手順(SSH 接続、アップグレード、固定 IP、multi-user モード、公開鍵配置、動作周波数の調整、リブート)を再実行する。

7. 初期設定の完了と次の手順

これで初期設定は完了。

今回はここまで、次は GX10 同士を接続し、以下のレシピを適用する。

参考資料

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