/etc/apt/sources.list
を修正して、 apt update
, apt full-upgrade
するのが楽かもしれない。
しかし、WSL2 のルートファイルシステムも Docker と同じ感じて作れるようなので、 Bullseye のルートファイルシステムを作って WSL2 へインポートしてみる。
前提
- ゲスト OS: Ubuntu 20.04(WSL2)
- Docker: Docker version 20.10.8, build 3967b7d
Debian 11 のルートファイルシステム作成
Docker コンテナ起動
debootstrap
して作成したルートファイルシステムを Windows に持っていけるように、ボリュームをマウントしつつ Debian コンテナを起動。
PowerShell 上で、以下コマンドを実行。
以降、起動した Debian コンテナ上でルートファイルシステムを作成していく。
必要パッケージのインストール
debootstrap 実行
debootstrap
で Debian 11 のルートファイルシステムを作成し、 tar で固める -> Windows へ渡すため、マウントしたフォルダへコピー。
cd
debootstrap bullseye ./bullseye http://deb.debian.org/debian
cd bullseye/
tar cfv ../debian-bullseye.tar .
cp ../debian-bullseye.tar /work
作成したら Debian コンテナはもう使わないので、停止。
WSL2 に Debian 11 をインポート
WSL2 ディストリビューションのディスク格納フォルダを作って、そこにインポートする。
PowerShell 上で以下コマンドを実行。
New-Item -ItemType Directory -p $HOME\wsl\debian\bullseye
wsl --import Debian-11 $HOME\wsl\debian\bullseye\ .\debian-bullseye.tar
Debian 11 の環境構築
Debian 11 のディストリビューション起動
PowerShell 上で以下コマンドを実行。
Debian のアップグレードと必須パッケージインストール
アップグレードして sudo
をインストールする。
起動した WSL 上で以下コマンドを実行。
一般ユーザー追加・設定
一般ユーザーを追加し、パスワード設定と sudo グループへの追加を行う。
apt ソースリストの更新
適当に更新。
cat << EOF > /etc/apt/sources.list
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye main contrib non-free
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye-updates main contrib non-free
deb http://security.debian.org/ bullseye-security main
deb-src http://security.debian.org/ bullseye-security main
EOF
デフォルトユーザー設定
/etc/wsl.conf
を更新し、WSL2 起動時に追加した一般ユーザーでログインする設定を行う。
WSL2 再起動
これで、追加したユーザー(今回は mikoto
) でログインした状態で Debian 11 が起動する。
Debian をログアウトして、 PowerShell 上で以下コマンドを実行する。
バージョン確認
/etc/os-release
で、 Debian 11 がインストールされていることを確認する。
再起動後の Debian 上で、以下コマンドを実行・確認する。
mikoto@DESKTOP-CO13JB2:~$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 11 (bullseye)"
NAME="Debian GNU/Linux"
VERSION_ID="11"
VERSION="11 (bullseye)"
VERSION_CODENAME=bullseye
ID=debian
HOME_URL="https://www.debian.org/"
SUPPORT_URL="https://www.debian.org/support"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.debian.org/"
以上、あとはよしなに。
参考資料
- Debian stretch で Ubuntu 17.04 の Docker イメージを自作する - mikoto2000 の日記
- apt-get upgradeとapt-get dist-upgradeとapt upgradeとapt full-upgradeの違い
- Ubuntuユーザ追加とsudo権限付与。ユーザ/グループ操作まとめ | WWWクリエイターズ
- WSL で デフォルトユーザ を変更する方法 - いろいろ備忘録日記
- Debian 10(buster)から11(bullseye)への更新メモ - 俺の作業デスク
更新履歴
日付 | 更新内容 |
---|---|
2021/11/7 | 新規作成 |
2021/11/10 | sources.list の内容が適当すぎたので修正。あわせて参考資料を追加。 |