オンプレに Git サーバーを立てる機運だったので、 なるだけ簡単、かつ、Windows サーバーで動くやつとして Gitea を試す。
前提
- OS: Windows 11 Pro 23H2 ビルド 22631.5039
- Gitea: 1.23.5
ダウンロード
Gitea Official Website から Windows 版のバイナリをダウンロード。
名前を gitea.exe
に変更し、
C:\gitea\gitea.exe
に配置する。
初期設定
サーバーを起動し、アクセスする
以下コマンドで gitea サーバーを立ち上げ
http://localhost:3000
へアクセスする。
初回アクセス時に初期設定を行うための画面が表示される。
.\gitea.exe web
初期設定入力
今回は以下の通り入力した。下記項目以外はデフォルト。
入力したら Giteaをインストール
ボタンを押下。
必須設定
項目 | 値 |
---|---|
データベースのタイプ | SQLite3 |
パス | C:\gitea\data\gitea.db |
サイトタイトル | Mikoto’s Gitea |
リポジトリのルートパス | C:\gitea\data\gitea-repositories |
Git LFS ルートパス C:\g | itea\data\lfs |
実行ユーザー名 | mikoto |
サーバードメイン | mnmain |
SSHサーバーのポート | 8022 |
Gitea HTTPポート | 3000 |
GiteaのベースURL | http://mnmain:3000/ |
ログの保存先パス | C:\gitea\log |
オプション設定 - サーバーと外部サービスの設定
項目 | 値 |
---|---|
OpenIDを使ったサインインを有効にする | チェックを外す |
ページ閲覧にサインインが必要 | チェックを入れる |
オプション設定 - 管理者アカウントの設定
項目 | 値 |
---|---|
管理者ユーザー名 | mikoto |
メールアドレス | mikoto2000@gmail.com |
パスワード | ひみつ |
パスワード確認 | ひみつ |
しばらくすると、管理者でログインした画面が表示されるが、ベース URL
が違うため、改めて http://mnmain:3000
にアクセスしなおす。
HTTPS 設定
証明書の生成
なんと、自己証明書も作れちゃうらしい。
cd c:\gitea
.\gitea.exe cert --host mnmain --ca
設定ファイルの編集
C:\gitea\custom\conf\app.ini
に設定ファイルがあるので、これを編集する。
今回編集するのは server
セクション。
ROOT_URL
のhttp
をhttps
に変更- 以下 3 行を追加
PROTOCOL = https
CERT_FILE = C:\gitea\cert.pem
KEY_FILE = C:\gitea\key.pem
設定が完了したらもう一度 .\gitea.exe web
を起動して
https://mnmain:3000
にアクセス。
警告が出るが無視して進むと https で接続できる。
SSH サーバーの設定
Windows で実行する場合は、 Gitea 組み込みの SSH サーバーを使用するのが無難そうなので、その設定を行う。
組み込み SSH サーバーの有効化
C:\gitea\custom\conf\app.ini
を編集する。
編集するのは SERVER
セクション。
以下項目を追加する。
START_SSH_SERVER = true
- 組み込み SSH サーバーを起動する
新規登録の禁止化
C:\gitea\custom\conf\app.ini
を編集する。
DISABLE_REGISTRATION
を true
にする。
Windows サービス化
サービス化用に設定変更
C:\gitea\custom\conf\app.ini
を編集する。
今回は RUN_USER
を mnmain$
(<コンピューター名>$
) に修正。
サービスへの登録
コマンドプロンプト を管理者で開き、以下コマンドを実行。
sc.exe create gitea start= auto binPath= "\"c:\gitea\gitea.exe\" web --config \"c:\gitea\custom\conf\app.ini\""
後は Windows のサービスから 開始
を選択すれば OK.
公開鍵の登録
GitHub と同じで、 SSH 経由の操作は、公開鍵を用いて行われる。
公開鍵の登録方法は以下の通り。
- 右上の自分のアイコンをクリック ->
設定
->SSH / GPG キー
を選択 SSHキーの管理
のキーを追加
ボタンを押下- SSH の公開鍵を入力する
以上。
参考資料
- Installation from binary | Gitea Documentation
- Windows上にGiteaでソース管理環境を構築する #devops - Qiita
- HTTPS Setup | Gitea Documentation
- Register as a Windows service | Gitea Documentation
変更履歴
日付 | 内容 |
---|---|
2025/3/26 | 新規作成 |
2025/4/20 | 管理者ユーザーを明示的に追加する手順を追加 組み込み SSH サーバーによる接続について追加 |