この記事は Vim advent calendar 2024(Adventar) の4日目の記事です。
この記事はなに?
mikoto2000/keyinput-delayer.vim: 別名「Vimmer 養成ギプス」。 を作ったので、その宣伝です。
人はついつい「知っている方法・慣れた方法」で物事を進めてしまう。
それは Vim における編集でも同じことで、ついつい h
,
j
, k
, l
での移動をしてしまいがちです。
それはなぜかというと、「キー入力のコストがとても低いから」であると私は考えました。
キー入力のコストがもっと高ければ、丁寧丁寧丁寧に操作を吟味してキー入力をすることでしょう。
例えば、帯域の狭い回線の SSH で、エコーバックがなかなか帰ってこない時、いつもより丁寧に操作をしたことはありませんか?
そんな環境を Vim 上で再現するのが mikoto2000/keyinput-delayer.vim, 別名「Vimmer 養成ギプス」です。
使い方
let g:keyinput_delayer_delay_time = "1000m"
のようにディレイ時間を設定し、
keyinput_delayer#ToggleKeyInputDelay()
を呼び出すことで、ディレイのあり・なしを切り替えます。
例えばディレイを 1 秒にしたとき、 10 行下に移動するために必要な時間は以下のようになります。
j
x 10 : 10 秒10j
: 3 秒
これを見て分かる通り、キーインプットのコストが非常に高くなるため、 「タイプ数を減らして編集を実現する」という意識が高くなります。
皆さんも keyinput-delayer.vim を導入して Vim のキーストロークゴルフ思考を身に着けていきましょう!
類似プラグイン
同じ目的のプラグインが存在することを vim-jp で教えていただきました。
こちらは、連続の 1 マス移動でカーソルが全く動かなくなるので、 よりストイックに鍛えたい方に向いているのではないでしょうか?
- takac/vim-hardtime: Plugin to help you stop repeating the basic movement keys
- m4xshen/hardtime.nvim: Establish good command workflow and quit bad habit
以上、 keyinput-delayer.vim の宣伝でした。
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