2022年5月21日土曜日

Let’s Note CF-RZ6 に Arch Linux をインストールする

最近使っていなかったノート PC で遊ぶことにした。

今回は最低限のシステムを構築するところまで。

必要なもの

  • インストーラー作成用 OS: Windows 11 Pro
  • インストールする PC: Let’s Note CF-RZ6
  • インストールメディア: USB メモリ 2 GB

インストーラーの準備

インストーラー ISO の取得

Arch Linux JP Project - ダウンロード にアクセス -> jaist.ac.jp -> archlinux-x86_64.iso を選択。

USB インストールメディアの作成

Rufus のダウンロード

Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます から Rufus 3.18 をダウンロードする。

USB にインストーラーを焼く

  1. rufus-3.18.exe を実行
  2. 必要事項を入力して スタート ボタン押下
    • ドライブ プロパティ
      • デバイス: インストーラーメディアとして使用する USB メモリを選択
      • ブートの種類: 選択 ボタンを押下し、ダウンロードした archlinux-x86_64.iso を選択
      • パーティション構成: GPT
    • フォーマット オプション
      • ボリューム ラベル: ARCH_202205
      • ファイル システム: FAT32
      • クラスター サイズ: 4096 バイト (規定)
  3. ISOHybrid イメージの検出 ダイアログが開くので、 ISO イメージ モードで書き込む (推奨) を選択
  4. 「USB の内容が消えますよ」という警告ダイアログが表示されるので、 OK を押下
  5. 完了したら、 USB を取り出す

インストール作業

基本的に インストールガイド - ArchWiki の通りにやっていけば OK.

インストーラー起動

  1. インストールメディアを挿して CF-RZ6 の電源を入れる -> UEFI の画面が表示されるまで Del キー連打
  2. 終了 タブ -> デバイスを指定して起動 セクションに表示されるインストールメディアを選択
  3. Arch Linux install medium (x86_64, UEFI) を選択

キーボードレイアウトを日本語配列キーボードに設定

loadkeys jp106

ネットワーク接続

iwctl コマンドで無線 LAN 接続を行う。

iwctl コマンドの実行

iwctl

無線 LAN に接続

自宅の無線 LAN は、SSID を隠しているので、 connect-hidden で接続する。

以下コマンドを実行すると、パスフレーズが聞かれるので、入力する。

station wlan0 connect-hidden <SSID>
  • <SSID>: 自宅の無線 LAN の SSID

iwctl 終了

exit

接続確認

ping コマンドでインターネットに出れるか確認。

ping archlinux.jp

システムクロックの更新

timedatectl set-ntp true

パーティション設定

既存パーティションを全部削除して、 Arch Linux 用に efi, swap, linux filesystem のパーティションを作成。

fdisk の起動

fdisk /dev/sda

既存パーティション削除

すべてのパーティションがなくなるまで d コマンドで削除していく。

Command (m for help): d
Partition number (1-5, default 5): 1

GPT パーティションテーブル作成

Command (m for help): g

UEFI パーティション作成

パーティション作成

Command (m for help): n
Partition number (1-128, default 1):
First sector (2048-1000215182, default 2048):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-1000215182, default 1000215182): +300M

パーティションタイプの指定

Command (m for help): t
Partition type or alias (type L to list all): 1

swap パーティション作成

パーティション作成

Command (m for help): n
Partition number (1-128, default 2):
First sector (616448-1000215182, default 616448):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (616448-1000215182, default 1000215182): +512M

パーティションタイプの指定

Command (m for help): t
Partition number (1,2, default 2):
Partition type or alias (type L to list all): 19

Linux filesystem パーティション作成

パーティション作成

Command (m for help): n
Partition number (3-128, default 3):
First sector (1665024-1000215182, default 2048):
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (1665024-1000215182, default 1000215182):

fdisk 終了

Command (m for help): w

パーティションのフォーマット

efi

mkfs.fat -F 32 /dev/sda1

swap

mkswap /dev/sda2

linux filesystem

mkfs.ext4 /dev/sda3

ファイルシステムのマウント

Arch Linux のファイルを配置するため、作成・初期化したパーティションをマウントする。

mount /dev/sda3 /mnt
mount --mkdir /dev/sda1 /mnt/boot
swapon /dev/sda2

Arch Linux ファイルの配置

最小限のファイルを、マウントしたパーティションに配置する。

pacstrap /mnt base linux linux-firmware

システム設定

fstab の生成

genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab

chroot

arch-chroot /mnt

タイムゾーン設定

ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
hwclock --systohc

ローカリゼーション設定

ロケール生成

sed -i -e 's/#en_US.UTF-8 UTF-8/en_US.UTF-8 UTF-8/' /etc/locale.gen
sed -i -e 's/#ja_JP.UTF-8 UTF-8/ja_JP.UTF-8 UTF-8/' /etc/locale.gen
locale-gen

LANG 環境変数

echo 'LANG=ja_JP.UTF-8' > /etc/locale.conf

キーマップ

echo 'KEYMAP=jp106' > /etc/vconsole.conf

ネットワーク設定

ホスト名

echo 'letsarch' > /etc/hostname

ネットワークマネージャーインストール

pacman -S networkmanager
systemctl enable NetworkManager.service

Root パスワード設定

passwd

ブートローダーインストール

GRUB をインストールする。

pacman -S grub efibootmgr intel-ucode
grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=GRUB_UEFI
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

再起動

これでミニマムなシステムのインストールが完了したので、 chroot 環境から抜けて再起動する。

exit
reboot

再起動後のネットワーク設定

wifi 設定

nmcli dev wifi connect <SSID> password <PASSWORD> hidden yes
  • <SSID>: 自宅無線 LAN の SSID
  • <PASSWORD>: 自宅無線 LAN のパスワード

モバイル設定

LinksMate の SIM を入れているので、その設定を行う。

pacman -S usbutils usb_modeswitch modemmanager
systemctl enable ModemManager.service
systemctl start ModemManager.service
nmcli con add con-name "LinksMate" type gsm ifname "*" apn linksmate.jp user user password mate

再起動後、 nmtuinmcli con up nmcli con down でアクティベート・ディアクティベートできるようになる。

今回はここまで。

参考資料

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